業務内容




手術室業務
血液浄化業務
病棟ラウンド業務
内視鏡業務
機器管理業務
RST
ペースメーカー業務
HBO業務
IVR業務
人工透析業務
心臓カテーテル業務
人工心肺業務

業務風景:担当者から一言

当院の人工心肺は操作者(メイン)と介助(サブ)の2名体制で業務を遂行しています。私は2年目の夏ごろからサブとして従事、秋には夜間待機の1名として任命されました。現在はメイン習得に向けて励んでいます。
当院は夜間の緊急症例も多く体力的につらい時もありますが、手術終了時の達成感と充実感は何とも言えません。また予定手術の場合は術当日朝のカンファレンスからの緊張感と張り詰めた雰囲気は人工心肺に従事しないと経験できないものであり、モチベーションにつながっています。

ペースメーカ業務では臨床工学技士が植え込み型心臓電気デバイス(CIED)の点検を行っています。
ペースメーカ外来では毎週約10名の患者様に対してチェックを行い、外来担当医と相談し、患者様の日常生活がより良いものになるようにCIEDの調整を行っています。
さらに遠隔モニタリングの導入も積極的に行い、病院収益にも貢献しています。緊急手術やMRI撮像検査時には設定変更が必要であり、臨床工学技士の活躍と存在感をアピールすることができるところが魅力的です。また不整脈の解析など最前線で治療に貢献できるところにやりがいを感じています。

内視鏡業務は医師の指示の下で直接治療の介助ができるところが魅力的だと感じています。EMR(内視鏡的粘膜切除術)でのポリープ切除では医師と連携してスネアやクリップの操作介助を行っています。また当院ではERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造営法)も行っており、そこではカテーテルの操作、ステントの留置、チューブの留置などのデバイス操作が行われるため、それを解除する臨床工学技士の役割も重要です。
内視鏡業務は知識が付いてくると病態との関連性が理解できるようになり、幅の広い知識がどんどん身につきます。



業務の流れ:担当者の声

心臓カテーテル業務において臨床工学技士は清潔業務と外回り業務全般を担当しており、 常時2名体制で対応しています。当院のカテーテル業務は医師から任されている領域が多いことが特徴です。患者様の術前情報収集、物品把握、血管内イメージング操作、結構動態観察など、ほぼすべてのことを担っています。特に血管内イメージング操作は治療方針に大きくかかわるために専門性と確実性が要求されます。責任が大きい業務ですが、それがやりがいを感じる要因です。

病棟ラウンドでは院内を巡回して人工呼吸器の使用中点検を行い、装置の状態や適切に換気が行われているかを確認しています。この業務の魅力は直接患者様を診ることでフィジカルアセスメントを行うことができることです。人工呼吸器だけでなく全身状態を診て判断をする幅広い知識が必要です。
またRST(呼吸療法サポートチーム)による回診も行っており、臨床工学技士もその一員として日々研鑽しています。

水質管理(エンドトキシン測定および正菌検査)を確実に行い、オンライン補充液の基準から外れないように努力しています。毎月の検査結果を確認するときは緊張しますが、確認後の安堵感は何とも言えません。
透析用監視装置のメンテナンスは可能な限りメーカーフリーで対応しています。臨床に追われて定期メンテナンスが計画通りに遂行できない時もありますが、部品交換後に正常動作を確認するとうれしさがこみ上げてきます。



業務風景:担当者から一言

ナビゲーションシステム、ロボット支援、腹腔鏡手術などの介助を中心に業務を遂行しています。ナビゲーションシステムは医師と相談しプランニングと脳や脊椎の3Dモデルの作成を行います。円滑な手術を遂行するためには非常に重要な業務であり、やりがいを強く感じます。
タスクシフトにより拡大された業務としてスコープオペレーター業務があります。腹腔鏡を利用した手術では最高解像度8Kモニタを用いており、これらの操作管理もまた重要な業務です。
手術室業務は安全に確実に手術を遂行するための知識と経験を積むことができます。

臨床工学技士の業務を大別すると臨床業務とME機器管理業務に二分されるほどME業務は重要度の高い業務です。点検計画と実施だけのように思われがちですが、実際は購入計画や廃棄計画、購入時の機種選定も行っています。またメーカーによるメンテナンス講習も積極的に参加し、可能な限りの修理対応を行っています。
地味な業務に見えますし、利益を生む業務ではありませんが、臨床工学技士の努力で経費削減が大幅にできる、存在意義をアピールできる業務としてプライドを持って遂行しています。



臨床工学科の中長期ビジョン

 2024年4月からのタスクシフト/シェアに向けて、取り組みを開始します。現在は麻酔補助業務およびスコープオペレータを視野に入れています。どちらの業務も2023年秋より選抜したスタッフのオンジョブスタディーを行い、自身の知識と技術を習得するとともに後継者の教育カリキュラムを策定する予定です。
 また2024年度内に集中治療室の常勤を目指した業務拡大を検討しています。集中治療業務は呼吸・循環・代謝のすべてに精通した知識が必要であり、習熟難易度の高い業務になると思われます。同じように麻酔補助業務も呼吸・循環・薬剤等の知識が必要であり、習熟難易度の高い業務に位置付けられます。それらの業務確立が見込めた際には、習熟スタッフのハードルも設定します。現在の予定としては体外循環技術認定士の取得者および周術期管理チームの取得者を考えています。しかしこれらを少数精鋭で対応するには疲弊を招く恐れがあります。すべてのスタッフがそれらの業務に対応可能になることを目標とし、その技術習得が当たり前となる組織を長期ビジョンとして掲げています。